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◎遭難遺族の感謝（六）
原文表記
◎遭難遺族の感謝（六）
（前畧）陳ば故山入端男一三浦丸遭難死亡に對して弘く義捐金募集労努められ被■候結果今同多額の金員御惠興被下難有拜受仕候就ては御同情被下候御方々へ御禮狀差■へく筈に御座候得其不行屆の憂も御座候間此下恐縮には候へとも可然方法を以て何分■敷御取計被下度御願申上候敬具
一月十三日 妻 山入端ウト
長女 モウシ
外遺族 一 同
（前畧）陳は客年十月三浦丸沈沒と共に溺死致候に就ては一方ならぬ御配慮に預り難有御禮奉謝其際は貴縣下未曾有の■慘事にて義捐金御募集の處江湖諸君の深厚なる
御同情■依り豫期以上の金額に達■各遺族等へ配當相成富方の分別紙領收証■り御廻送被下難有御禮中上候早速
領収証差出し申へきの處小生病氣の爲め遲延致候間■■知被下度願上候早々敬具
一月八日 鹿兒島縣■置郡吉川村
實父 島濱藤太夫
妻 エ キ
現代仮名遣い表記
◎遭難遺族の感謝（六）
（前略）陳ば故山入端男一三浦丸遭難死亡に対して弘く義捐金募集労努められ被■ます。結果今同多額の金員御恵興被下難有拝受いたします。就ては御同情被下候御方々へ御礼状差■へく筈にございます。得其不行届の憂もございます。間此下恐縮には候えとも可然方法を以て何分■敷御取計被下度御願もうしあげます。敬具
一月十三日 妻 山入端ウト
長女 モウシ
外遺族 一 同
（前略）陳は客年十月三浦丸沈没と共に溺死致しますに就ては、一方ならぬ御配慮に預り難有御礼奉謝。其際は貴県下未曽有の■惨事にて、義捐金御募集の処江湖諸君の深厚なる御同情■依り予期以上の金額に達■、各遺族等へ配当相成富方の分別紙領収証■り御廻送被下難有御礼中あげます。早速領収証差出し申えきの処小生病気の為め遅延致ます。間■■知被下度願あげます。早々敬具
一月八日 鹿児島県■置郡吉川村
実父 島浜藤太夫
妻 エ キ