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社告 三浦丸遭難者慰藉義捐金報告
掲載年月日:1910/10/26(水) 明治43年
メディア:琉球新報社 1面 種別:広告
原文表記
社告
三浦丸遭難者慰藉の爲め大方の義捐募集二十五日を以て〆切と致したるに其の金額は實に
壹千百參圓四拾錢餘の巨額に達したり是れ偏へに大方義心の厚きに因る所にして募集に從事したる本社亦た興かりて光榮多大となりとす
我社同人の深く感荷の情を禁せざる次第なるが今まや此募集〆切を機會として一言致し度きは他にあらず本社は此義捐金額入手次第毎日銀行預金として供托し保管の安全を計ると共に利殖の道を講し大方義捐の本旨に背かざらんを勉めつゝあると共に曩日來書面を以て遭難者所管の各官衙に對し參孝資料の蒐集を依賴し且つ其の分配手續を了し其の結果を本紙上にて報告すべきにより右まで了承を賜はんことを希ふ
右謹告す
十月二十五日
琉球新報社
現代仮名遣い表記
社告
三浦丸遭難者慰藉の為め、大方の義捐募集二十五日を以て、しめ切りと致したるに、其の金額は実に、
一千百三円四十銭余の巨額に達したり。是れ偏へに、大方義心の厚きに因る所にして、募集に従事したる本社、亦た興かりて光栄多大となりとす。
我社同人の深く感荷の情を禁せざる次第なるが、今まや、此募集しめ切りを機会として、一言致し度きは他にあらず。本社は、此義捐金額入手次第、毎日銀行預金として供托し、保管の安全を計ると共に、利殖の道を講し、大方義捐の本旨に背かざらんを勉めつつあると共に。曩日来書面を以て、遭難者所管の各官衙に対し、参孝資料の蒐集を依頼し、且つ其の分配手続を了し。その結果を本紙上にて、報告すべきにより、右まで了承を賜わんことを希う。
右謹告す
十月二十五日
琉球新報社