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讀者倶樂部

掲載年月日:1910/10/19(水) 明治43年
メディア:琉球新報社 3面 種別:記事

原文表記

 讀者倶樂部
▲三浦丸船長の無責任、水難救護上眞っ先に其衝に當ざるべきからざる責任ある區是の頗る冷憺極まる處置振に引換へ救護の保助官たる警察官の働き振は實に見上げたものでした殊に武石署長が臭氣紛々他人も取付かざる屍体に接觸■遺憾なく檢視を遂行したる一事は涙がこぼれるほどと感服しました今後ともドーか此の遣り口で事に當つて貰ひたい武石君万歳!而して君の爪の垢を煎じて喜入君に飲ませてみたい(正直生)

現代仮名遣い表記

 読者倶楽部
▲三浦丸船長の無責任、水難救護上真っ先に其衝に当ざるべきからざる責任ある区是の頗る冷憺極まる処置振りに引換え、救護の保助官たる警察官の働き振りは実に見上げたものでした。殊に、武石署長が臭気紛々他人も取付かざる死体に接触■遺憾なく検視を遂行したる一事は涙がこぼれるほどと感服しました。今後ともドーか此の遣り口で事に当って貰いたい、武石君万歳!而して君の爪の垢を煎じて喜入君に飲ませてみたい(正直生)