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島巡り

掲載年月日:1909/8/27(金) 明治42年
メディア:琉球新報社 1面 種別:記事

原文表記

島巡り
天南漁夫
七月十九日 當地の歷々二十余人余等の旅情■慰むる爲め宴を祥雲寺に催さる夕刻より臨席す會員は裁判所稅務署嶋廳警察署役塲學校の職員諸氏及平良の有志諸君なれば各方面の談話縷々として絕へず杯の數重ふるに隋ひ興ます〱深く互に胸襟を開き深更に至りて辭し去る
余は生下口の悲しさ酒席お乱戰に揕ゆる能はざれども溪水はいける口とて二次會三次會の仲間にも入りほろ醉機嫌にて歸り來る

現代仮名遣い表記

島巡り
天南漁夫
七月十九日 当地の歴々二十余人余等の、旅情■慰むる為め宴を祥雲寺に催さる。夕刻より臨席す会員は裁判所税務署、嶋庁警察署、役場学校の職員諸氏、及平良の有志諸君なれば、各方面の談話縷々として絶えず杯の数重うるに隋い。興ますます深く互に、胸襟を開き深更に至りて辞し去る。
余は生下口の悲しさ酒席お乱戦に揕ゆる能はざれども、渓水はいける口とて、二次会三次会の仲間にも入りほろ酔機嫌にて帰り来る。