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獨逸博物舘へ寄贈品

掲載年月日:1908/3/12(木) 明治41年
メディア:琉球新報社 2面 種別:記事

原文表記

獨逸博物舘へ寄贈品
      琉球新報 明治四十一年三月十二日

昨年十二月中長崎水産共進會開催の砌り獨逸國ブレーメン市政廳より同市立人類及び商業博物舘へ陳列の物品蒐集の爲め同舘々長を派遣したる事ありしが共進會觀覧の結果陳列品讓與の旨獨逸大使を經て外務省へ希望したるに依り共進會に於て早速出品人の承諾を得て陳列品中本邦漁業の發達を示すに足るべきものを選擇して直ちに仝舘へ寄贈したりし由にて此程之に對して獨逸大使より外務大臣に謝狀を送られたるを該寄贈品の中本縣よりの出品物もありし爲め更にその謝狀の寫を本縣々廳へも回送し來りたり該寄贈品中本縣下の出品に係るものは左の如し
品目      員數    價格
鱶鰭      一組   三(円)、五〇   那覇     古賀辰四郞
■       一把    、四〇          仝  人
鳥油(信天翁) 一瓶    、二五          仝  人
鳥油(アイサシ)一瓶    、二五          仝  人
霞油      一瓶 一升に付二十五銭 島尻郡具志川 上間牛
仝       仝    仝      仝      國吉加那

現代仮名遣い表記

独逸博物館へ寄贈品
      琉球新報 明治四十一年三月十二日

昨年十二月中長崎水産共進会開催の砌の、独逸国ブレーメン市政庁より同市立人類及び商業博物館へ陳列の物品蒐集の為め同館々長を派遣したる事ありしが、共進会観覧の結果、陳列品譲与の旨独逸大使を経て外務省へ希望したるに依り、共進会に於て早速出品人の承諾を得て陳列品中本邦漁業の発達を示すに足るべきものを選択して直ちに同館へ寄贈したりし由にて、此程之に対して独逸大使より外務大臣に謝状を送られたるを該寄贈品の中本県よりの出品物もありし為め、更にその謝状の写を本県々庁へも回送し来りたり。該寄贈品中、本県下の出品に係るものは左の如し。
品目      員数    価格
鱶鰭      一組    三(円)、五十  那覇     古賀辰四郎
■       一把     、四〇         同   人
鳥油(信天翁) 一瓶     、二五         同   人
鳥油(アイサシ)一瓶     、二五         同   人
霞油      一瓶 一升に付二十五銭 島尻郡具志川 上間牛
 同       同  同        同     国吉加那