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●沖繩緣故者懇親會
原文表記
●沖縄緣故者懇親會
社會の進歩に連れ人事百殷の作用復た昔日の如くならす殊に沖繩の如きは官民一致力を開發に盡さゞるべからざるハ固より論を持たざる事にて協同一致以て公利共益を圖るの必要を感じたる所より在大坂の沖繩に緣故ある人々ハ本月七日午后六時より西長堀岸松舘に於て盛大なる懇親會を開きたり發起人總代下■氏開會の主意を述べ發起人野崎野里渡久山の諸氏及本社の秋月等幹旋の勞を執り十數名の紅裙酒間を周旋し餘興にハ福引を爲し互に相酬酌し頗る歡を盡し次回の委員を定め午后十一時頃散會せりと尙ほ將來は臺灣協會の如き團体を組織し本縣在住の人々とも協心戮力し又野崎(盛幸)氏の如きハ在朝在野の有力家に説き大に便利を興ふる筈なりと云ふ同日出席の人々ハ浪速銀行の前田、中尾第百四十七銀行の田尻、立元大和田銀行の眞田、商船會社の石原、武内、増田及大坪、中馬、藤井、黒松、藤田、野上、平尾、谷崎、木下、齋藤、古賀、若松、中島、上杉尾島、稻西、平松、山中商店の、林、森、中島、松井、有馬組古田、深尾、安慶名、當間、野崎(直亮)大灣、糸滿、知念、金城、仲村渠、玻名城、眞榮城、仲宗根、仲本野里(朝淳)兒玉、林、熊田、阪田、淺田の諸氏なりし由なり
現代仮名遣い表記
●沖縄縁故者懇親会
社会の進歩に連れ、人事百殷の作用復た昔日の如くならず。殊に沖縄の如きは、官民一致力を開発に尽さざるべからざるは固より論を待たざる事にて、協同一致以て公利共益を図るの必要を感じたる所より、在大坂の沖縄に縁故ある人々は、本月七日午後六時より西長堀岸松舘に於て盛大なる懇親会を開きたり。発起人総代下■氏開会の主意を述べ、発起人野崎、野里、渡久山の諸氏、及本社の秋月等幹旋の労を執り、十数名の紅裙酒間を周旋し余興には福引を為し、互に相酬酌し頗る歓を尽し、次回の委員を定め午後十一時頃散会せりと。尚ほ将来は台湾協会の如き団体を組織し、本県在住の人々とも協心戮力し、又野崎(盛幸)氏の如きは在朝在野の有力家に説き、大に便利を与うる筈なりと云う。同日出席の人々は、浪速銀行の前田、中尾第百四十七銀行の田尻、立元大和田銀行の真田、商船会社の石原、武内、増田及大坪、中馬、藤井、黒松、藤田、野上、平尾、谷崎、木下、斉藤、古賀、若松、中島、上杉尾島、稲西、平松、山中商店の、林、森、中島、松井、有馬組古田、深尾、安慶名、當間、野崎(直亮)大湾、糸満、知念、金城、仲村渠、玻名城、真栄城、仲宗根、仲本野里(朝淳)児玉、林、熊田、阪田、浅田の諸氏なりし由なり。