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せん閣群島問題/ 全琉規模の組織運動へ
原文表記
せん閣群島問題 全琉規模の組織運動へ
南西新報 昭和四十五年九月一日
せん閣群島の石油資源の開発は国府が先にガルフ社へ鉱区権を与えたことで国際問題に発展しようとしているが、八重山ではいち早く八月八日に同資源を守り地方自治の主体性に立つてその開発を積極的に推進し沖繩県民の利益と発展に貢献させようと開発促進協議会(会長・桃原用永石垣市長)が結成された。
桃原会長は去る二十四日開かれた沖繩市長会(会長・平良良松那覇市長)に出席した際この問題を持ち出し同市長会もこれを全琉的な組織で運動をしようということになつた。目下那覇では市長会、町村長会教職員会、婦連などが沖繩の県益を守る立場から「せん閣群島資源開発促進協議会」を結成するため諸準備がすすめられている。九月四、五日ごろには教職員会町村長会、市長会、婦連などによる世話団体会議を開き、具体的に協議することにしているが、世話団体ではせん閣群島は沖繩の領土であり、その地下資源開発についての認可権は沖繩にある。同油田をめぐる各国の動きは、権益を有する繩沖県民を無視したものである―として、各民主団体を網らした組織をつくり、政府に対して沖繩の人で鉱業権の取得を申請している人に認可すべきであると申し入れることにしている。
現代仮名遣い表記
せん閣群島問題 全琉規模の組織運動へ
南西新報 昭和四十五年九月一日
せん閣群島の石油資源の開発は国府が先にガルフ社へ鉱区権を与えたことで国際問題に発展しようとしているが、八重山ではいち早く八月八日に同資源を守り、地方自治の主体性に立ってその開発を積極的に推進し沖縄県民の利益と発展に貢献させようと開発促進協議会(会長・桃原用永石垣市長)が結成された。
桃原会長は去る二十四日開かれた沖縄市長会(会長・平良良松那覇市長)に出席した際この問題を持ち出し、同市長会もこれを全琉的な組織で運動をしようということになった。目下那覇では市長会、町村長会、教職員会、婦連などが沖縄の県益を守る立場から「せん閣群島資源開発促進協議会」を結成するため諸準備がすすめられている。九月四、五日ごろには教職員会、町村長会、市長会、婦連などによる世話団体会議を開き、具体的に協議することにしているが、世話団体ではせん閣群島は沖縄の領土であり、その地下資源開発についての認可権は沖縄にある。同油田をめぐる各国の動きは、権益を有する沖縄県民を無視したものである―として、各民主団体を網らした組織をつくり、政府に対して沖縄の人で鉱業権の取得を申請している人に認可すべきであると申し入れることにしている。