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◎遭難遺族の感謝(八)
原文表記
◎遭難遺族の感謝(八)
(前畧)扨て亡孫久保三浦遭難の際は万事御配慮を煩はし當方に於て感謝の外無之候處多額の義捐金を募られ御惠興被下候段感謝涙御禮申上候厚意の事なれば難有拜受仕候早速亡孫の靈前へ呈し御深愛の情を知らしめ申候地下に於て蔭ながら御恩に酬ゆへしと存候多大の御同情を賜はりたる義損者諸君に對しては恐縮ながら宜しき樣に御禮申上被下度右御禮旁々御依賴迄如斯御坐候頓首
一月七日
故宮城久保祖父
宮城貞政
(前畧)陳は故瑞慶山良友三浦丸遭難死亡の爲め義捐金募集方御尽力の効果此回■の金■御惠送■され■■感謝拜受候就ては■同情被成下候■■へ一々御禮狀差すへき筈に御坐候處不■屆の處有此れ■■甚た恐縮の至に候得共何卒貴社社に於て宜しく御取計下され度右御禮旁々御願申し候敬白
四十四年一月八日
名護村屋嘉
故良友妻 瑞慶山マカト
仝 母 マカメ
仝 弟 秀 三
現代仮名遣い表記
◎遭難遺族の感謝(八)
(前略)扨て亡孫久保三浦遭難の際は万事御配慮を煩はし、当方に於て感謝の外ありません。処多額の義捐金を募られ御恵興被下です、段感謝涙御礼も申しあげます。厚意の事なれば難有拝受いたします。早速亡孫の霊前へ呈し御深愛の情を知らしめもうします。地下に於て蔭ながら御恩に酬ゆえしと存じます。多大の御同情を賜はりたる義損者諸君に対しては、恐縮ながら宜しき様に御礼申上被下度右御礼旁々御依頼迄如斯ございます。頓首
一月七日
故宮城久保祖父
宮城貞政
(前略)陳は故瑞慶山良友三浦丸遭難死亡■為め、義捐金募集方御尽力の効果此回■の金■御恵送■され■■感謝拝受ます。就ては■同情被成下候■■へ一々御礼状差すべき筈にございます。処不■届の処有此れ■■甚た恐縮の至にありますが、何卒貴社に於て宜しく御取計下され度右御礼旁々御願申します。敬白
四十四年一月八日
名護村屋嘉
故良友妻 瑞慶山マカト
同 母 マカメ
同 弟 秀 三