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島巡り
掲載年月日:1909/9/14(火) 明治42年
メディア:琉球新報社 1面 種別:記事
原文表記
島巡り
天南漁夫
八月四日 錨を拔けば直ちに漁塲なり然れども前日と同じく遂に魚群に會はず正午の頃石垣に歸航す此日天氣淸朗なれども浪高し
晩には大濱要用君金杯披露の宴に招かる君は多■八重山の敎育に從事して功勞あり郡の有志其勞に酬ゆる爲め本年退職の時に當り金杯を贈る君有志の厚意を知己朋友に披露せんが爲此宴を催ふす席にあるものは嶋廳役塲學校の諸君なり四方八方の談話に興を催ふし深更に至りて辭し去る
現代仮名遣い表記
島巡り
天南漁夫
八月四日 錨を抜けば直ちに漁場なり然れども、前日と同じく遂に魚群に会はず正午の頃石垣に帰航す、此日天気清朗なれども浪高し。
晩には大浜要用君金杯披露の宴に招かる君は、多■八重山の教育に従事して功労あり、郡の有志其労に酬ゆる為め本年退職の時に当り、金杯を贈る君有志の厚意を知己朋友に披露せんが為、此宴を催うす席にあるものは嶋庁役場、学校の諸君なり。四方八方の談話に興を催うし深更に至りて辞し去る。