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◎博覽會三等賞受賞者人名
原文表記
◎博覽會三等賞受賞者人名
第五博覽會に於て本縣の出品者中、受賞者ハ一等賞二名、二等賞十名、三等賞八十一名、褒狀三百六十四名なり内一、二等受賞者の姓名及ひ出品種類は既にに授與式當時の紙上に掲載したるを以て茲には三等受賞者の姓名及び出品種類を掲くべし(△印を冠せるは他縣寄留の人)
(※古賀辰四郎出品のみ抜粋)
・眞珠貝殻信天翁羽毛等各種 那覇西 △古賀辰四郎
・貝釦各種 那覇西 △古賀辰四郞
三等賞ハ以上八十一名なり既報一二等受賞者を間切又は字別にすれは一等賞は黑糖にて凡二名共に中頭郡具志川間切なり二等賞は凡十名内黑糖にて中頭郡西原、具志川の両間切は各二名、仝郡浦添間切は一名、鱶鰭は那覇區字西一名(他縣寄留)糸満一名、海參は那覇區字西一名(他縣寄留)琉球餅の首里一名、沖繩上布は八重山郡大濱間切一名也一二三等通して受賞の最も多きは黒糖にして之を郡別にすれば中頭郡其多數を占め(一等二名、二等五名、三等十一名にして國頭島尻は僅に三等一名あるに過ぎず)又た仝受賞者を各間切別にすれは一等には具志川間切(二名)二等には具志川と西原(各二名)三等にハ西原最も多數を占めたり黑糖に次いて受賞者の最も多きは琉球餅(二等に一名、三等に十三名)■沖繩上布(二等に一名、三等に十三名)次は鱶鰭(二等に二名、三等に九名)なり即ち受賞の多數を以て論せは第一は黑糖、第二に琉球餅と沖繩上布、第三に鱶鰭は比較的多くの好評を博したるものなりと謂ふべし
現代仮名遣い表記
◎博覧会三等賞受賞者人名
第五博覧会に於て本県の出品者中、受賞者は一等賞二名、二等賞十名、三等賞八十一名、褒状三百六十四名なり。内、一二等受賞者の姓名及び出品種類は、既に授与式当時の紙上に掲載したるを以って茲には三等受賞者の姓名及び出品種類を掲くべし(△印を冠せるは他県寄留の人)。
(※古賀辰四郎出品のみ抜粋)
・真珠貝殻信天翁羽毛等各種 那覇西 △古賀辰四郎
・貝釦各種 那覇西 △古賀辰四郎
三等賞は以上八十一名なり。既報一二等受賞者を間切又は字別にすれば、一等賞は黒糖にて凡二名共に中頭郡具志川間切なり。二等賞は凡十名、内黒糖にて中頭郡西原、具志川の両間切は各二名、同郡浦添間切は一名、鱶鰭は那覇区字西一名(他県寄留)糸満一名。海参は那覇区字西一名(他縣寄留)、琉球餅は首里一名。沖縄上布は八重山郡大浜間切一名也。一二三等通して受賞の最も多きは黒糖にして、之を郡別にすれば中頭郡其数を占め(一等二名、二等五名、三等十一名にして国頭島尻は僅に三等一名あるに過ぎず)、又た同受賞者を各間切別にすれば、一等には具志川間切(二名)、二等には具志川と西原(各二名)、三等には西原最も多数を占めたり。黒糖に次いで受賞者の最も多きは琉球餅(二等に一名、三等に十三名)、■沖縄上布(二等に一名、三等に十三名)、次は鱶鰭(二等に二名、三等に九名)なり。即ち受賞の多数を以って論せば、第一は黒糖、第二に琉球餅と沖縄上布、第三に鱶鰭は比較的多くの好評を博したるものなりと謂ふべし。