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●飯島理學博士

掲載年月日:1899/7/13(木) 明治32年
メディア:琉球新報社 2面 種別:記事

原文表記

●飯島理學博士
東京理科大學敎授理學博士飯島魁氏ば動物調査の爲め大灣へ渡行の途次橫山理學博士と共に本縣へ立寄り師範學校首里城等を見物したる由にて師範學校にては曾つて廣運社長護得久朝惟氏より寄贈したる無人島產の島類をは動物室に陳列せるを見て剝製の不充分なるにも均らず博士は大に悅び學術上研究の參考にもとて其中の一箇を所望し其他仝校摽品中の鳥類は帝國未發見のものありとて是れ亦た大に喜びたりとなん困に記す博士は那覇港へ上陸の翌日直に台灣へ向け出發したり

現代仮名遣い表記

●飯島理学博士
東京理科大学教授理学博士飯島魁氏は動物調査の為め台湾への渡行の途次、横山理学博士と共に本県へ立寄り、師範学校首里城等を見物したる由にて、師範学校にては曾つて広運社長護得久朝惟氏より寄贈したる無人島産の島類をば動物室に陳列せるを見て、剝製の不充分なるにも均らず博士は大に悦び、学術上研究の参考にもとて其中の一箇を所望し、其他同校摽品中の鳥類は帝国未発見のものありとて、是れ亦た大に喜びたりとなん困に記す。博士は那覇港へ上陸の翌日、直に台湾へ向け出発したり